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LASER LIGHT · EVIDENCE GUIDE

低出力レーザー光

特徴

細い光束を狙った部位へ届けられることがレーザーの特徴です。日本では慢性疼痛への応用に長い研究の蓄積があり、頸部痛や膝関節症を対象とした比較試験も行われてきました。波長・出力・照射量が結果を左右するため、研究ごとの条件を確認することが重要です。

作用機序

Hamblin(2017)の総説では、赤色・近赤外光による光生体調節の機序として、シトクロムc酸化酵素、カルシウムチャネル、ATP、NO、活性酸素種、炎症関連シグナルの変化が論じられています。光への反応は二相性であり、照射量が多ければ必ず効果が高まるわけではありません。 引用文献:Hamblin MR. Mechanisms and applications of the anti-inflammatory effects of photobiomodulation. AIMS Biophys. 2017;4(3):337–361. DOI:10.3934/biophy.2017.3.337. [原典を見る ↗]

臨床研究

末梢神経損傷患者18例の比較試験(780nm)

Rochkindら(2007)は長期間続く不完全末梢神経損傷の患者18人を対象に、780nmレーザーと偽照射を比較しました。21日間の介入後、6か月まで追跡した結果、レーザー群では運動機能と筋活動の電気生理学的指標に改善が報告されましたが、感覚機能には統計学的に有意な差が認められませんでした。 引用文献:Rochkind S, et al. Laser phototherapy (780 nm), a new modality in treatment of long-term incomplete peripheral nerve injury: a randomized double-blind placebo-controlled study. Photomed Laser Surg. 2007;25(5):436–442. DOI:10.1089/pho.2007.2093. [原典を見る ↗]

日本レーザー治療学会による疼痛研究の総括(複数波長)

日本レーザー治療学会の活動をまとめた2026年の国内総説では、複数の系統的レビューから変形性膝関節症・頸部痛・筋筋膜性疼痛に対する有用性が示されたと整理されています。鎮痛機序として、知覚神経伝達の抑制、炎症反応や血流への作用が論じられています。 引用文献:濱口眞輔(2026)「低出力レーザー治療による痛みの治療―日本レーザー治療学会(JaLTA)での活動報告―」日本レーザー医学会誌 47(2):124–127. [原典を見る ↗]

変形性膝関節症:鍼治療との国内比較(波長は原典要確認)

兵庫県立東洋医学研究所などの研究では、変形性膝関節症に対して低出力レーザーと鍼治療を比較し、両群で階段昇降時痛や関節可動域の改善が報告されました。両治療間の有意差は確認されず、レーザー鍼の位置づけを考えるうえでも参考になります。 引用文献:谷村裕充ほか(1990)「変形性膝関節症に対する低出力レーザー治療と鍼治療の比較検討」全日本鍼灸学会雑誌 40(3):243–246. [原典を見る ↗]

高齢の頭頸部がん患者の口腔粘膜炎(632.8nm)

高齢の頭頸部がん患者46人をレーザー群22人と偽照射群24人に割り付けた二重盲検試験です。632.8nmのHe-Neレーザーを放射線治療中に照射し、レーザー群では重度口腔粘膜炎(p=0.016)、重度疼痛(p=0.023)、体重減少(p=0.004)が偽照射群より少ない結果でした。一方、経腸栄養の使用には群間差が認められませんでした(p=0.667)。 引用文献:Gautam AP, et al. Low level laser therapy against radiation induced oral mucositis in elderly head and neck cancer patients—a randomized placebo controlled trial. J Photochem Photobiol B. 2015;144:51–56. DOI:10.1016/j.jphotobiol.2015.01.011. [原典を見る ↗]

放射線治療に伴う口腔粘膜炎の比較試験(660nm・810nm)

頭頸部がん患者80人を対象としたランダム化比較試験では、660nm、810nm、両波長併用のレーザー照射を比較し、併用群で口腔粘膜炎の重症度が低かったと報告されています。一方、疼痛スコアには群間差が認められませんでした。 引用文献:Kuhn-Dall’Magro A, et al. Low-level Laser Therapy in the Management of Oral Mucositis Induced by Radiotherapy: A Randomized Double-blind Clinical Trial. J Contemp Dent Pract. 2022;23(1):31–36. PMID:35656654. [原典を見る ↗]

変形性膝関節症のランダム化比較試験(790nm)

Macielら(2025年)は症候性変形性膝関節症の患者73人を登録し、最終解析対象65人について、790nmレーザー照射、偽照射、無照射を比較しました。照射条件は120mW・1点4J・膝の9部位です。疼痛VASは照射群で偽照射群・無照射群と比べて有意に低下しました。WOMACの疼痛・こわばり・機能にも照射前後で改善が報告されましたが、これらの項目すべてで群間差が認められたわけではありません。 引用文献:Maciel TDS, et al. (2025). Effect Of Photobiomodulation (Low-Level Laser Therapy) In Patients With Knee Osteoarthritis: A Randomized Controlled Trial. Lasers Med Sci. 2025;40:293. DOI:10.1007/s10103-025-04542-4. [原典を見る ↗]

慢性頸部痛の二重盲検比較試験(830nm)

Chowら(2006年)は慢性頸部痛の90人を対象に、830nm・300mWレーザーと偽照射を比較しました。7週間に14回照射し、疼痛VASの平均変化はレーザー群で2.7ポイント改善、対照群で0.3ポイント悪化しました。身体的QOLや一部の頸部機能・疼痛指標にも群間差がみられましたが、SF-36の精神的側面とMcGill疼痛質問票の一部項目には有意な群間差が認められませんでした。 引用文献:Chow RT, Heller GZ, Barnsley L. The effect of 300 mW, 830 nm laser on chronic neck pain: a double-blind, randomized, placebo-controlled study. Pain. 2006;124:201–210. DOI:10.1016/j.pain.2006.05.018. [原典を見る ↗]

頸部痛に対するレビュー(複数波長)

Chowら(2009年)は、頸部痛に対する低出力レーザー療法について、ランダム化比較試験16件・計820人を対象に系統的レビューとメタ解析を行いました。急性・慢性頸部痛における疼痛軽減の可能性が報告されていますが、複数の照射条件をまとめた解析であり、単一の波長・照射量の効果を証明したものではありません。 引用文献:Chow RT, Johnson MI, Lopes-Martins RAB, Bjordal JM. Efficacy of low-level laser therapy in the management of neck pain: a systematic review and meta-analysis of randomised placebo or active-treatment controlled trials. Lancet. 2009;374(9705):1897–1908. [原典を見る ↗]

変形性膝関節症:波長別の系統的レビュー(904–905nmなど)

Fanら(2024年)は変形性膝関節症の13研究(673人)を解析しました。低出力光線療法は偽照射と比べて疼痛を軽減しましたが、機能とこわばりでは有意な改善を認めませんでした。904–905nmは疼痛軽減の順位が高かったものの、エビデンスの確実性は低く、特定の波長が常に最良と断定できません。 引用文献:Fan T, et al. (2024). A systematic review and network meta-analysis on the optimal wavelength of low-level light therapy (LLLT) in treating knee osteoarthritis symptoms. Aging Clin Exp Res. 2024;36(1):203. DOI:10.1007/s40520-024-02853-0. [原典を見る ↗]

変形性膝関節症:運動療法への追加効果が認められなかった試験

Jorgeら(2023年)は変形性膝関節症の127人を対象に、運動療法単独、運動療法とPBM、運動療法と偽照射を比較しました。すべての群で疼痛や身体機能は改善しましたが、PBMを追加することによる群間の有意な上乗せ効果は認められませんでした。 引用文献:Jorge AES, et al. (2023). Photobiomodulation does not provide incremental benefits to patients with knee osteoarthritis who receive a strengthening exercises program: a randomized controlled trial. Braz J Phys Ther. 27(4):100519. [原典を見る ↗]

研究結果の比較:Macielら(2025年)のランダム化比較試験では、変形性膝関節症の患者に790 nmのレーザーを照射し、偽照射・無介入と比べて疼痛の改善が報告されました。一方、Jorgeら(2023年)の127人を対象とした試験では、筋力強化運動にPBMを追加しても、疼痛・身体機能・生活の質に上乗せ効果は確認されませんでした。比較対象や治療条件が異なるため、両者は区別して解釈する必要があります。

Oliveiraら(2024年)の系統的レビューでは、10研究・542人を統合し、安静時疼痛の軽減を報告しましたが、Timed Up & Goテストでは有意な効果を確認できませんでした。エビデンスの確実性は非常に低いと評価されています。

Malikら(2023年)は、変形性膝関節症に対する低出力レーザーと運動療法の併用について、14件のランダム化比較試験(計820人)を解析しました。偽レーザーと運動療法の併用に比べて疼痛軽減が報告された一方、膝関節の可動域、筋力、身体機能には有意な上乗せ効果が認められませんでした。

引用文献:Malik S, et al. (2023). Effect of low-level laser therapy plus exercise therapy on pain, range of motion, muscle strength, and function in knee osteoarthritis - a systematic review and meta-analysis. Somatosens Mot Res. 2023. [原典を見る ↗]

引用文献:Oliveira S, et al. (2024). Effectiveness of Photobiomodulation in Reducing Pain and Disability in Patients With Knee Osteoarthritis: A Systematic Review With Meta-Analysis. Phys Ther. 2024;104(8):pzae073. DOI:10.1093/ptj/pzae073. [原典を見る ↗]

変形性膝関節症に関する研究(複数波長)

Stausholmら(2019年)は、変形性膝関節症に対するプラセボ対照ランダム化比較試験22件・計1,063人をメタ解析しました。照射終了時および終了後1〜12週の疼痛、機能障害でプラセボより良好な結果が報告されました。抄録では照射部位1点当たり785〜860nmで4〜8J、904nmで1〜3Jという条件が示されています。 引用文献:Stausholm MB, et al. Efficacy of low-level laser therapy on pain and disability in knee osteoarthritis: systematic review and meta-analysis of randomised placebo-controlled trials. BMJ Open. 2019;9:e031142. DOI: 10.1136/bmjopen-2019-031142. [原典を見る ↗]

がん治療に伴う口腔粘膜炎に関する研究(複数波長)

Pengら(2020)は、化学療法または放射線療法を受ける患者の口腔粘膜炎について、ランダム化比較試験30件を統合しました。予防的な低出力レーザー照射では重度口腔粘膜炎の発生リスクが低下し(相対リスク0.40、95%信頼区間0.28~0.57)、治療的照射では重度粘膜炎の持続期間短縮が報告されました。がん治療に伴う口腔粘膜炎を対象とした専門的な医療領域の研究であり、一般的な健康増進効果を示すものではありません。 引用文献:Peng J, et al. Low-level laser therapy in the prevention and treatment of oral mucositis: a systematic review and meta-analysis. Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol. 2020;130(4):387–397.e9. DOI: 10.1016/j.oooo.2020.05.014. [原典を見る ↗]

慢性運動器疼痛の比較試験(830nm前後)

栢森ら(1991)は、慢性の運動器疼痛がある62人を対象に830nm前後の低出力レーザーを検討しました。5日間の照射後、非照射群に比べて疼痛、関節可動域、満足度の改善が報告されました。 引用文献:栢森 良二ほか. 運動器疾患の疼痛に対する低出力レーザーの効果. 日本レーザー医学会誌. 1991;12(Suppl):256-258. DOI:10.2530/jslsm1980.12.Supplement_256 [原典を見る ↗]

疼痛外来における研究(632.8nm)

国内の疼痛外来で73人を対象にHe-Neレーザーを反復照射した研究において、照射回数と疼痛軽減の関係が報告されています。 引用文献:飯島一彦ほか. 疼痛外来における低出力レーザーの有用性の検討. 日本レーザー医学会誌. 1988;9(2):3–10. [原典を見る ↗]

疼痛緩和と照射条件(複数波長)

濱口(2026)は、頸部痛、変形性膝関節症、筋筋膜性疼痛などに関する系統的レビューを整理し、疼痛治療への応用と照射条件の重要性を論じています。 引用文献:濱口 眞輔. 低出力レーザー治療による痛みの治療―日本レーザー治療学会での活動報告―. 日本レーザー医学会誌. 2026;47(2):124-127. DOI:10.2530/jslsm.jslsm-47_0023 [原典を見る ↗]

運動・筋疲労に関する研究(複数波長)

Vaninら(2018)は健康な人を対象としたランダム化試験39件(計861人)を系統的に検討し、うち28件をメタ解析しました。運動の持続時間、反復回数、筋力、血中乳酸などの一部指標ではPBMに有利な結果が報告されました。結果の確実性は非常に低い~中程度と評価されています。レーザーとLEDの双方を含む研究の総説です。 引用文献:Vanin AA, et al. Photobiomodulation therapy for the improvement of muscular performance and reduction of muscular fatigue associated with exercise in healthy people: a systematic review and meta-analysis. Lasers Med Sci. 2018;33:181-214. DOI:10.1007/s10103-017-2368-6 [原典を見る ↗]

アスリートとPBM(複数波長)

村山(2020)は、レーザーおよびLEDを用いたPBMについて、競技種目別にアスリートのパフォーマンス向上に関する既報を紹介した総説です。筋疲労の遅延などが報告されていると整理していますが、この総説自体が新たな介入試験を行ったものではなく、特定の波長・照射量での有効性を一律に保証するものではありません。 引用文献:村山 光義. アスリートに対するPhotobiomodulation therapyの応用―スポーツ・パフォーマンス向上への研究紹介―. 日本レーザー医学会誌. 2020;41(2):133-141. DOI:10.2530/jslsm.jslsm-41_0019 [原典を見る ↗]

筋損傷に対する研究(複数波長)

米津(2020)は、運動介入の前後に行うPBMと筋損傷に対するPBMの研究を紹介した総説です。レーザーとLED、またはそれらを組み合わせた光源の研究動向と臨床応用の可能性を論じています。原典抄録には特定の対象者数や改善率は示されておらず、独立した比較試験の結果としては扱えません。 引用文献:米津 貴久. 骨格筋系に対するPhotobiomodulation Therapy(PBMT)の可能性. 日本レーザー医学会誌. 2020;41(2):155-160. DOI:10.2530/jslsm.jslsm-41_0016 [原典を見る ↗]

乳がん術後のリンパ浮腫:二重盲検比較試験(904nm)

Caratiら(2003)は、乳がん術後の上肢リンパ浮腫患者に904nmパルスレーザーを用いた二重盲検比較試験を実施しました。2クール照射後2〜3か月の時点で、約31%の対象者に200mLを超える患肢体積の減少が認められ、偽照射と比べた患肢体積の改善が報告されました。一方、照射直後には有意な改善がなく、1クールのみでは患肢体積への有意な効果が認められず、上肢可動域も改善しませんでした。 引用文献:Carati CJ, Anderson SN, Gannon BJ, Piller NB. Treatment of postmastectomy lymphedema with low-level laser therapy: a double blind, placebo-controlled trial. Cancer. 2003;98(6):1114–1122. DOI:10.1002/cncr.11641. [原典を見る ↗]

乳がん関連リンパ浮腫:904nmと650nmの比較研究(904nm・650nm)

Yoonら(2026)は、乳がん治療後のリンパ浮腫患者46人を904nmレーザー、650nmレーザー、偽照射の3群に割り付けたランダム化比較試験を報告しました。全群で共通の複合的浮腫軽減療法(用手リンパドレナージ、運動、間欠的空気圧迫など)を60分受け、その後にレーザーまたは偽照射を20分、週2回・5週間(計10回)追加しました。ICGリンパ管造影、細胞外水分量、局所組織水分量では群間に有意差はありませんでした。一方、超音波による一部の局所組織硬度指標では群間差があり、904nm群は650nm群より低下しました(補正後p=0.026)。この局所的な所見は探索的な結果であり、リンパ輸送や浮腫水分量の改善を示すものではありません。 引用文献:Yoon JA, et al. (2026). Effectiveness of a novel low-level laser therapy protocol in managing breast cancer-related lymphedema. Lasers in Medical Science, 41, 241. [原典を見る ↗]

頭頸部がん治療後のリンパ浮腫に対する予備的研究(904nm)

Dengら(2021年)は、頭頸部がん治療後のリンパ浮腫患者12人を登録した、対照群のない単群予備的研究を報告しました。RianCorp LTU-904(904nm、平均出力5mW、照射面積0.2cm²、1.5J/cm²)を使用し、顔面・頸部の14~25点に各60秒、週2回・6週間(計12回)照射しました。照射前には5分間の簡易的な用手リンパドレナージを併用しています。11人が評価を完了し、開始時と照射終了4週後の比較では、外部リンパ浮腫の重症度、症状負担、頸部可動域に改善が報告され、有害事象は報告されませんでした。用手療法も併用した非対照研究であり、904nmレーザー単独の有効性を確定するものではありません。 引用文献:Deng J, et al. Photobiomodulation Therapy in Head and Neck Cancer-Related Lymphedema: A Pilot Feasibility Study. Integr Cancer Ther. 2021. DOI:10.1177/15347354211037938. [原典を見る ↗]

904nmレーザーと腰下肢痛(904nm)

Konstantinovicら(2010)は、神経根症を伴う急性腰痛患者546人を182人ずつ3群に割り付けた二重盲検ランダム化比較試験を報告しました。ニメスリド200mg/日と904nmレーザーの併用、同薬単独、同薬と偽レーザーの併用を比較し、レーザー併用群では疼痛、腰部運動、機能障害、生活の質の評価で他群より大きな改善が認められました。照射条件は904nm、5000Hz、平均出力100mW、20mW/cm²、1点3J/cm²・150秒、4点で1回計12J、週5回・計15回です。薬物療法への追加効果を検討した研究であり、レーザー単独の有効性を示すものではありません。 引用文献:Konstantinovic LM, et al. Acute Low Back Pain with Radiculopathy: A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Study. Photomed Laser Surg. 2010. DOI:10.1089/pho.2009.2576. [原典を見る ↗]

以下はPubMedで書誌情報を確認できる公表研究です。各研究の波長、周波数、照射量、対象を区別して掲載しています。

変形性膝関節症:レーザー鍼の比較試験(904nm)

変形性膝関節症52人を対象に、904nmレーザーによるSP9への照射(27人)と偽照射(25人)を比較した二重盲検試験です。レーザー群内では疼痛や歩行時間などが改善しましたが、偽照射群内でも疼痛や歩行時間などが改善しました。群間比較でレーザー群が優れていたのは、治療2週時点の膝周径(関節周囲の腫脹)の減少のみでした(p=0.005)。疼痛改善について偽照射を上回る効果は確認されていません。 引用文献:Yurtkuran M, et al. Laser acupuncture in knee osteoarthritis: a double-blind, randomized controlled study. Photomed Laser Surg. 2007;25(1):14–20. DOI:10.1089/pho.2006.1093. [原典を見る ↗]

変形性膝関節症:904nmレーザーの二重盲検試験(904nm)

変形性膝関節症の47人(79膝)を対象とした二重盲検試験では、904nm・平均出力60mWのレーザーを膝の9点に各3J、週3回・計9回照射しました。偽照射群との比較で有意差が認められたのは安静時疼痛(VNS)とLequesne指数であり、すべての評価項目で群間差があったわけではありません。 引用文献:Fukuda VO, et al. Rev Bras Ortop. 2015. DOI:10.1016/S2255-4971(15)30407-9 [原典を見る ↗]

変形性膝関節症:筋力トレーニングとの併用(904nm)

変形性膝関節症50人を対象に、904nmレーザー(1点3J、膝15点、計45J)と筋力トレーニングの併用を、偽照射と筋力トレーニングの併用と比較しました。主要な疼痛評価項目に有意な群間差は認められませんでした。一方、52週時点では鎮痛薬・非ステロイド性抗炎症薬の使用者数と立ち座りテストでレーザー群が良好でした。8週時点の関節裂隙の圧痛閾値は偽照射群の方が有意に改善しました。 引用文献:Stausholm MB, et al. J Clin Med. 2022;11:3446. DOI:10.3390/jcm11123446 [原典を見る ↗]

アキレス腱炎:炎症関連物質と疼痛閾値(904nm)

両側アキレス腱炎の7人(14腱)を対象に、904nmレーザー(1点5.4J、20mW/cm²)と偽照射を無作為・盲検下で比較しました。レーザー照射後75〜105分の腱周囲プロスタグランジンE2濃度が偽照射より低く、圧痛閾値も有意に上昇しました。短期的な評価結果です。 引用文献:Bjordal JM, et al. Br J Sports Med. 2006;40:76–80. DOI:10.1136/bjsm.2005.020842 [原典を見る ↗]

足底腱膜炎:904nmと1064nmの比較(904nm・1064nm)

足底腱膜炎70人を904nm低出力レーザー群と1064nm高強度レーザー群に無作為割付し、週3回・3週間照射しました。両群ともシリコン製インソールとストレッチを併用し、疼痛・機能の各指標が群内で改善しましたが、群間比較では高強度レーザー群の方が良好でした。 引用文献:Ordahan B, et al. Lasers Med Sci. 2018;33:1363–1369. DOI:10.1007/s10103-018-2497-6 [原典を見る ↗]

乳がん術後のリンパ浮腫:二重盲検試験(904nm)

乳がん関連リンパ浮腫の女性50人を、904nm Ga-Asレーザー(5mW、1点300mJ、7点)と偽照射に各25人ずつ割り付けた二重盲検試験です。週3回・12週間の照射後、8週・12週の上肢容積減少、肩関節可動域、握力はレーザー群が偽照射群より良好でした。 引用文献:Omar MTA, et al. J Surg Res. 2011;165:82–90. DOI:10.1016/j.jss.2010.03.050 [原典を見る ↗]

運動による筋疲労:若年女性のクロスオーバー試験(904nm)

若年女性18人を対象とする無作為化・参加者および評価者盲検のクロスオーバー試験で、運動前の904nmレーザー(60mW、250Hz、総129.6J)と偽照射を比較しました。レーザー群では自覚的運動強度、筋電図疲労指標、ピークトルク、総仕事量などに有意な差がありました。一方、仕事量に基づく疲労指数と血中乳酸濃度には有意差がありませんでした。 引用文献:Toma RL, et al. Lasers Med Sci. 2018;33(6):1197–1205. DOI:10.1007/s10103-018-2454-4。 [原典を見る ↗]

Ⅱ度熱傷:904nmレーザーのランダム化試験(904nm)

Yadavら(2026)はⅡ度熱傷患者24人を対象に、標準治療への904nmスーパーパルスレーザーの追加照射と偽照射を比較しました(各12人)。再上皮化までの期間はレーザー群8.3日、偽照射群12.6日で、創傷縮小と疼痛にも有意な改善が報告されました。PCT・CRPには変化がなく、感染の所見は両群とも認められませんでした。 引用文献:Yadav D, et al. Effects of Photobiomodulation Adjunct Therapy via Superpulsed 904 nm Laser in Patients With Second-Degree Burns: Randomized Controlled Clinical Trial. J Biophotonics. 2026;19(2):e202500386. DOI:10.1002/jbio.202500386. [原典を見る ↗]

運動器疼痛:18研究のメタ解析(複数波長)

成人の運動器疼痛に関する18研究(21比較、計1,462人)のメタ解析では、低出力レーザー群の疼痛スコアは対照群より平均0.85低い結果でした(95%信頼区間:−1.22~−0.48)。研究間のばらつきが大きい点も報告されています。 引用文献:Clijsen R, et al. Eur J Phys Rehabil Med. 2017;53(4):603–610. DOI:10.23736/S1973-9087.17.04432-X。 [原典を見る ↗]

膝関節症:22試験のメタ解析(複数波長)

Stausholmら(2019、BMJ Open)。変形性膝関節症に対する偽照射対照の無作為化試験22件・計1,063人を統合したメタ解析。LLLT群では疼痛と機能障害の改善が報告され、著者らは照射点当たり785~860nmで4~8J、904nmで1~3Jを結論に挙げた。個々の機器・疾患に一律に適用できる照射量ではない。 引用文献:Stausholm MB, et al. 2019. BMJ Open. [原典を見る ↗]

創傷修復と線維芽細胞に関する国内総説(複数波長)

日本レーザー医学会誌の総説は、低出力光照射による創傷収縮、線維芽細胞の反応、コラーゲン形成に関する研究を整理しています。健康な被験者22人の擦過創を対象にした海外の比較研究なども紹介され、皮膚修復に関する作用機序を考える手掛かりとなります。引用文献:中山瑛子ほか. 形成外科・皮膚科領域のPhotobiomodulation Therapy. 日本レーザー医学会誌. 2021;41(4):370–384. DOI:10.2530/jslsm.jslsm-41_0035 [原典を見る ↗]

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