キセノン光
特徴
キセノンランプの放電によって得られる、可視光から赤外線などを含む幅広い波長の光を利用します。装置によって波長選択やパルス照射の条件が異なります。
作用機序
照射光の吸収に伴う光生物学的反応や温熱・循環・神経系への影響が検討されています。ただし、レーザーやLEDで得られた機序をキセノン光にそのまま当てはめることはできません。
臨床研究
キセノン光は、広い波長域の光と温熱作用を併せ持つ照射法です。国内では筋の柔軟性や筋痛を対象とした検討が報告されています。
骨格筋の柔軟性を検討した国内研究(広帯域キセノン光)
齋藤ら(2013)は、健常者13人の下腿三頭筋にキセノン光を10分間照射し、足関節背屈角度と筋血流指標の増加を報告しました。筋硬度は照射時と安静時のいずれでも低下しました。 引用文献:齋藤茂樹ほか. 骨格筋へのキセノン光照射が筋伸張性に及ぼす影響. 第48回日本理学療法学術大会抄録集. 2013. DOI:10.14900/cjpt.2012.0.48100312.0. [原典を見る ↗]
難治性筋痛に対する国内2症例(キセノン光+直線偏光近赤外線)
多発筋炎・皮膚筋炎の2症例で、キセノン光と直線偏光近赤外線を組み合わせた治療後に疼痛軽減が報告されています。併用治療のため、どちらか一方の効果を独立して示すものではありません。 引用文献:小林彩香ほか(2021)「光線療法が疼痛緩和に有効であった多発筋炎・皮膚筋炎の2症例」日本ペインクリニック学会誌 28(11):226–230. [原典を見る ↗]
筋筋膜性腰痛の臨床研究
高橋ら(1993)は筋筋膜性腰痛に対するキセノン光照射とマイクロ波による治療を比較し、指床間距離の変化を評価しました。キセノン群では反復照射に伴う改善が報告されています。 引用文献:高橋 妙子ほか. 筋筋膜性腰痛症に対する光線療法“Xe”の効果. 全日本鍼灸学会雑誌. 1993;43(2):87-92. DOI:10.3777/jjsam.43.87 [原典を見る ↗]